塚本智也Tomoya Tsukamoto 亞洲巡迴展 Asia Tour“Journey of Encounters” 第二站巡遊東京！

2025-06-27

塚本智也Tomoya Tsukamoto 亞洲巡迴展 Asia Tour“Journey of Encounters” 第二站巡遊東京！

2024年11月、東京・京橋に誕生した新複合施設「TODA BUILDING」。その1階に位置する "Gallery & Bakery Tokyo 8分" は、アートとベーカリーカフェが融合したユニークな空間として注目を集めています。これまで友沢こたお、山脇紘資、牧田愛、MOTAS.など、気鋭のアーティストたちによる展覧会が開催されてきました。

このたび、第8回目の展示として、香港のギャラリー ADMIRA Gallery と協働し、塚本智也によるアジア巡回個展「Journey of Encounters 」の東京展を開催いたします。

アートを中心に据えて運営される新しいスタイルの複合施設「TODA BUILDING」(photo/Tomita Ryohei)

過去最大規模、13年ぶり東京での個展開催

アーティスト塚本智也Tomoya Tsukamoto

塚本は1982年石川県生まれ。神奈川県を拠点に制作する現代美術家。

エアブラシで極小のドットを重ねて点描効果を生み出し、ドリッピングと軽やかな筆致を融合させた絵画を手がけています。赤・青・黄の三原色を幾重にも吹き重ね、網膜上で混色させることで図と地の境界を溶解させる技法が特徴です。桜・鯉・人物像・鹿などのモチーフを通して光と影、生と死の循環を探究する。生の植物を型取ったステンシルやネガ/ポジ反転を駆使し、ジョルジュ・スーラの視覚混合理論と琳派の装飾性を現代的に更新。日本的な「かざり」の感性とミニマルな制作プロセスを両立させ、観る者を没入体験へといざないます。本展は、塚本にとって東京では実に13年ぶりとなる個展であり、今年開催される展覧会の中でも最大規模を誇ります。

塚本は本展について次のように語ります：「日々の暮らしには、光のきらめきや、身体を通り過ぎてゆくそよ風の訪れのように、思いがけない『出会い』が無数に潜んでいます。本展は、そうした瞬間と瞬間の交差点を可視化する試みです。」桜の淡い花影、人のおもかげを残す残像、森で静かに息づく鹿の姿といったモチーフを通して、偶然生まれる時間の重なりを絵具の粒子でとらえたいと考えました。赤・青・黄の三原色をエアブラシで霧のように重ね、あえて残した小さな隙間が、現れては溶けゆくシルエットを生み出します。その儚い循環は、咲いて散り、また芽吹く桜の営みを思わせ、「もののあわれ」に通じる無常を呼び起こします。

アジア巡回展第一弾：台北「Voices 2025」で大反響

塚本智也アジア巡回展第一弾大反響！インスタレーションが映える

本展はアジア巡回企画の一環として、第一弾は台北・華山「Voices 2025」にて開催され、香港のADMIRA Galleryによって立体展示形式で発表されました。平面作品の枠を超えたそのインスタレーションは、台湾国内外のメディアから高い評価を得ました。(典藏、非池中、Taipei Timesなど)

ADMIRA Galleryは塚本智也の作品を10年以上にわたり取り扱っており、彼の技法は年月と共により熟練され、国際アートフェアにおいても存在感が強くなりました。記憶に残る独自のビジュアルと一貫した創作スタイルは、国内外のコレクターたちにインパクトを与え続けます。

ADMIRA Gallery/Designsurfing代表・Chad Liu氏は次のように語ります：「パンデミック後の国際アート市場は急激に変化しています。かつての閉鎖的傾向はエンターテインメント化を経て、アートはより多い人々に影響を与えつつ、今は世界市場の再編期にあります。欧米市場は依然として重要ですが、やや勢いを失っている面もあり、現在では欧米のメガギャラリーが東京やソウルを中心にアジア市場の再構築に乗り出す動きが見られます。オンラインとオフラインのリソースをいかに融合させるかは、すべてのギャラリーに共通する重要な課題です。」

塚本智也アジア巡回展の旅は、7月5日より東京に到着いたします。どのような新作が披露されるのか、どうぞご期待ください。

塚本智也 Tomoya Tsukamoto アジア巡迴展「Journey of Encounters 」（東京）